電力コラムCOLUMN

日本での無電柱・電線地中化は実現するのか?
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今回は、日本での無電柱化・電線地中化についてお話ししていきたいと思います。

無電柱化・電線の地中化とは?

「無電柱化・電線の地中化」とは、その名の通り電線を地下に埋めて、電柱を無くすことです。
日本ではあまり馴染みの無い言葉ですが、ヨーロッパの主要都市では最初から電線が地中に敷設されており、その他の国でも無電柱化・電線の地中化が進んでいます。
ではなぜ日本ではあまり普及しないのでしょうか?

日本での電線地中化が進んでいない理由とは?

実は日本でも2017年に「東京都無電柱化推進条例」が可決されています。
しかし、無電柱化を進める上で問題点がいくもあり、なかなか進んでいないのが現状です。
いったい何が問題なのか、見ていきましょう。

日本で地中化が進んでいない理由1
「莫大な費用が掛かる」

電柱を立てる方法より、電線を地中に埋める方が費用が掛かるからです。
場所によって大きく変動しますが、費用が10倍近く高くなる場合もあるそうです。

日本で地中化が進んでいない理由2
「工事の難しさ」

日本の電線は、電力会社・電話会社・ケーブルテレビ業者などなど、1本1本所有者が複雑に分かれています。
たった1本の電柱を無くすだけでも、多くの関係者の許可を取らないと工事が進められません。
更にいざ工事を始めるとなると周辺地域の住民をはじめ、経産省・総務省・国交省も絡んできます。簡単には工事を行うことができないのです。
ここまでは地中化のデメリット的なことばかり話してきたので次にそんな電線の地中化のメリットについてお話ししていきたいと思います。

日本で地中化が進んでいない理由3
「日本の災害」

日本は地震大国ともいわれるくらい地震が多い国ですよね。
ですので、電線を地中化してしまうと、災害時に復旧する際の費用と手間が、通常の電柱に比べるとかかってしまうため、日本では電柱がなかなか無くなりません。

電線地中化のメリットとは?

電線地中化のメリット1

まず見た目が良いところです。みなさん想像してみてください。
もしもこの日本に電柱が無かったとしたら、どうですか?
もっと日本らしさや風情のある街並みを表現できると思いませんか?
例えば歴史的な建造物や名所を訪れた時に、電柱や電線などがあるとごちゃごちゃしてしまい、風情などが失われてしまいますよね。
もしも電柱がなくなれば、スッキリして見栄えが良くなり、景観も良くなるというメリットがあります。

電線地中化のメリット2

それは安全面に関係してくることです。
日本では地震が多く、揺れが強い場合は電柱が倒れてくることだってありますよね。
電柱が無くなれば、そんなリスクを回避することができます!
また、災害時に電柱が倒れていることによって起きる、通行止めなどの二次災害も防ぐことができます!
通行止めになると、被災地への救援物資の運搬が遅延し、大きな影響が出ます。

まとめ

まだまだ電線の地中化には問題点がたくさんありますが、全ての電線を地中化するのではなく、電線地中化によってメリットを得られる地域での工事を優先的に進めるなど、試行錯誤を重ねればやり方は色々と出てくるのではないかと思います。