電力コラムCOLUMN

消費電力ってなに?消費電力を知って省エネ・節約に活用しましょう!
follow us in feedly ネオコーポレーション 電力コラムのRSSフィード

電気はその8割を火力発電で担っており、火力に必要なエネルギーは将来的に尽きてしまう可能性が懸念されています。
そのため国では省エネを積極的に推進しているのです。

一般家庭では、太陽光発電を設置したり、こまめに電気を切ったり、消費電力の少ない家電に買い換えたりといった省エネに努めているご家庭も多いことでしょう。

特に近年では夏場は大変暑く、冬は急激に冷え込んできます。
電気代の節約のためにも消費電力に注目している人が多くなっているのです。

では消費電力とは一体何を指しているのでしょう。
「電気を消費すること?」その通りです。
ここでは消費電力というキーワードを元に、どのような視点で省エネを考えていけば良いのかお伝えしていきます。

消費電力ってそもそもなに?

ポイント

・『消費電力』とは電化製品を動かすために必要な電気を示すもの
・『消費電力量』とは家電を使用して使った電力量を示すもの

この違いについて詳しくお伝えします。

家電がどれだけ電気が必要なのか示す「消費電力」

自宅の家電をよく見てみると、消費電力が書かれているものが分かるのではないでしょうか。
必ず「W(ワット)」という数値で示されています。

この数値は、その家電を動かすためにどれくらいの電気が必要になるのか記載されています。
この必要になる電力のことを『消費電力』と呼んでいます。

つまりこの数値が低ければ低いほど、使う電力は低いといえます。
同じ種類の家電であるとしても、 その商品によっては消費電力にかなり差があるものもあります。

そのため省エネの視点において、欠かせない数値であるといえるでしょう。
その消費電力については家電には必ず表示しなければならないことになっているために、購入する際には注目してみると良いでしょう。

使った家電でどれだけ電気を使ったのか示す「消費電力量」

それでは『消費電力量』とは何を指しているのでしょう。
消費電力とは違うものなのでしょうか。

『消費電力量』とは、 家電を実際に使った際の電力量を示すものです。
例えばエアコンを1時間使用した場合、その1時間エアコンを動かした電力量を表しています。

この消費電力量は、 先ほど説明した消費電力に実際動かした時間をかけるとことで求めることができ、「kWh(キロワットアワー)」という数値で表します。

1kWh(キロワットアワー)とは、1kW(1000W)の消費電力の家電を1時間(1h)使ったということになります。

特に長い時間、連続使用するようなエアコンや冷蔵庫などにおいては、この消費電力量の差が省エネ、節電においてはとても重要な数値なのです。

省エネ・節電のために知っておきたい家電の上手な使い方

先ほどご紹介した消費電力量は常に一定のものではなく、条件によっては高くなってしまったり、また反対に抑えることができたりします。

どのようなことに注意すれば、消費電力量を抑えることができるのか、家電別に見ていきましょう。

エアコン

エアコンをつけると長時間つけることが多くなりますので、利用方法によっては消費電力量に大きな差が出ます。

特に大事なことは室内温度。
夏場においても冷やしすぎず、冬場においても温めすぎないことが大事です。
冷房は28°
暖房は20°

を目安にしておきましょう。

またエアコンは運転開始時に大きな電力を必要とします。
そのため、こまめに消したりつけたりするのではなく温度設定で対応するようにします。

フィルターはこまめに掃除して、空気の流れをよくするようにしましょう。

冷蔵庫

冷蔵庫は基本的に電源を切ることがありませんので、冷蔵庫内を一定温度に保つように工夫することが大切です。

ドアを開いた際には庫内の温度が上昇するので、できるだけ速やかに閉めましょう。
また温かいものを入れると必要以上に冷却運転が必要になりますから、冷ましてから庫内に入れるようにします。

詰め込みすぎると冷気の流れが悪くなるので、冷蔵庫にものを詰めこまないように心がけると省エネ効果が高まります。

洗濯機・洗濯乾燥機

洗濯機に入れる洗濯物は、容量以上に詰め込んでしまうと衣類の回りが遅くなってしまいますから消費電力が高くなってしまいます。
ただ少ない量をこまめに洗うよりも、一度に洗う量が多い方が全体の消費電力量は少なくなるので工夫が必要です。

乾燥機についてはフィルターがホコリで目詰まりしてしまうと、乾燥時間が長くなってしまう傾向にあります。
フィルターをこまめに掃除して、故障させないようにすることが大事です。

まとめ

『消費電力』というキーワードに注目して省エネや節約、節電に役立つお話を伝えしました。

近年発売されている家電製品においては、電力効率がとても良くなり、消費電力が以前のものと比べて低くなっています。
とはいえ使い方によっては消費電力が高くなってしまうことがあります。
その家電に応じた上手な使い方を身につけて、うまく節電するようにしましょう。