電力コラムCOLUMN

第25回:電気工事士資格について
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電気工事士資格は国家資格で、電気工事士法で「電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もつて電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする」と定められた資格です。無資格者や素人による不良な電気工事が行われた場合の災害発生を防止するために定められた資格で、感電事故や火災の発生を防止するため、一定以上の知識と技術を持っていることを証明し、免状を取得していなければ電気工事に従事できないよう規制しています。

電気工事士資格には、第二種電気工事士と第一種電気工事士があり、第一種電気工事士の方が上位の資格となります。簡単に分類するとすれば、照明やコンセントの移設及び増設は第二種電気工事士、高圧電力を使用するような施設における受変電設備工事は第一種電気工事士となります。電線を造営材に直接固定する工事、電線管に電線を収容する工事、接地線の相互接続・接地極埋設・接地極と接地線を接続する工事などは、電気工事士でなければできないものになります。電線の敷設工事は、電線を固定するための支持間隔や固定方法が違うと電線に過度な負担がかかり、絶縁不良や発熱による火災発生の恐れがあります。電線管に電線を収容する工事では、電線管の収容電線における占積率の関係式や、許容電流の低下についての知識が不足していると、異常発熱による火災を引き起こす可能性があります。接地極接続や埋設工事は、埋設深さや埋設方法、電線の仕様や接続方法によって接地極の機能が左右され、不良工事によって漏電遮断器が動作しなかったり、感電死亡事故につながる恐れがあります。

コンセント一つ増設するにしても、分電盤への配線用遮断器や漏電遮断器の増設、VVFケーブルの敷設、電線管への収容、接地線の確保、アウトレットボックスの支持固定、電路の絶縁抵抗測定というように、数多くの電気技術が必要となります。電気工事士資格を持つ技術者でなければ、安全な工事を行うことができません。電気工事士資格を持たない者が工事をするのは、電気工事に不良が発生する恐れが非常に高く、感電事故や火災発生の可能性もあり非常に危険です。DIYの普及により素人電気工事を行う事例が増えていますが、電気事故を起こした場合、火災により近隣に被害を与える可能性もあるのです。無資格工事は絶対に行わず、電気工事は専門技術者に依頼する必要があります。