電力コラムCOLUMN

エネファームについて
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前回のコラムで「エコキュート」についてご紹介しました。今回は名前の雰囲気も少し似ている「エネファーム」についてご紹介したいと思います。
エコキュートとエネファーム、名前は知っていても、実際にこの2つの違いを明確に答えられる方はどれだけいるでしょうか。なんとなく名前が似ているということで、混同されている方も時々お見かけします。

家庭向けに、電気とお湯を作る「家庭用燃料電池コージェネレーションシステム」のことを「エネファーム」と呼んでいます。「家庭用燃料電池」と聞くと、あまりピンと来ないかもしれませんが、近年、エコキュートと同様にエネファームの普及率も上がってきています。
エネファーム、もとい、燃料電池は、簡単に言えば水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を生み出せる電池のことを言います。水素と酸素さえあればいつまでも電気を発電することが可能です。
エコキュートは「大気中の熱(空気)を取り込み、その熱でお湯を作り出す設備」、対してエネファームは「都市ガスを利用して、電気とお湯を作る設備」です。エコキュートの動力は電気で、エネファームはガス。つまり、エコキュートは発電しません。用途も、エコキュートは給湯目的なのに対し、エネファームは給湯と発電を目的にしています。また、本体価格にも大きな差があり、エネファームはエコキュートの2~3倍も本体価格が高く、気軽に導入し辛い製品ではあります。
しかし、少しずつ価格も下がりつつあり、国や自治体の補助金制度を利用すれば導入へのハードルも下がるのではないかと思います。さらに、ガス会社によっては、ガス料金を優待してくれるプランもあるようです。
エネファームの最大のメリットは自家発電により、電気代を節約できるという点。電気を多く使用されるご家庭にはおすすめの製品です。また、一部製品は停電時にも自立運転が可能となっています。製品価格と導入後の削減費用が割に合わないという意見もありますが、興味のある方は一度調べてみてはいかがでしょうか。

次回は「エコジョーズ」をご紹介したいと思います。