第43回:廃棄物発電について
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「廃棄物発電」、別名「ごみ発電」をご存知でしょうか。「廃棄物発電」は福島第一原子力発電所の事故が起きて以来、注目されている発電方法で、今まで原子力発電所に依存してきた日本にとって、将来私たちのエネルギーを支える重要な存在になるのではないかと言われています。

「廃棄物発電」はその名の通り、廃棄物をエネルギー源とした発電方法です。焼却処理施設で廃棄物を燃焼する時に発生する熱を利用して蒸気をつくり、その蒸気でタービンを回して発電するというもの。風力発電、太陽光発電などと比べ一般的な認知度は低いですが、私たちの生活を支える“発電”と“廃棄物処理”を同時に行える非常に合理的な発電方法として、大きな可能性を秘めています。

「廃棄物発電」は、ゴミを燃焼した時に発生するエネルギーを利用するため「化石燃料を減らせる」というメリットがあります。また、エネルギー源が廃棄物なので、太陽光や風力発電と比べて安定して供給ができ、原料も国内で調達が可能です。これは原料のほとんどを輸入で賄っている火力発電との大きな違いと言えるでしょう。
メリットだけ挙げていくと非常に素晴らしい発電方法です。しかしいくつかクリアしないといけない課題もあります。ひとつ目は、燃焼時にダイオキシンなどの有害なガスが発生する恐れがある、ということ。効率よくまとまった電力を確保するためには、可燃ごみだけでなく、プラスチックごみも燃料として使用するのがベストです。しかしこれらは有害なガスを発生させてしまい、また、塩化水素が多く含まれるガスは焼却炉やボイラーを腐食させる原因となります。このため、ボイラーの蒸気温度を低く抑える必要があり、結果発電効率が落ちてしまいます。ふたつ目はごみ焼却施設の規模についてです。多くのごみ焼却炉は小規模なところが多く、大規模な焼却施設は数が限られています。中規模な施設でも廃棄物発電は行われていますが、発電される電力量が安定せず、「施設内で使用して終わり」というのが現状です。
しかしこれらの課題は技術の開発によって改善されつつあります。廃棄物中の水分や不純物を取り除いて固めた固形化燃料(RDF)を焼却してダイオキシンの発生を抑える「RDF発電」や、そのほか「スーパーゴミ発電」、「ガス化溶融発電」など、様々な開発が進められています。焼却炉についても国が焼却施設の大規模化を推進しています。

ほかの新エネルギーと比べても経済的に優れている「廃棄物発電」。また、発電だけでなく焼却時に発生する熱も勿論利用可能。うまく有効活用すれば更なる発展が望めます。ただ単に燃やすだけだった“ごみ”が、私たちを支える日が来ようとしています。寧ろ、今も大量に焼却され続けている“ごみ”の問題を解決し、循環型社会を構築する有効的な発電方法として、積極的に普及を進めるべき発電方法だと考えます。


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